オートファジーおよびユビキチンプロテアソーム系は、細胞内において協調的に働く主要なタンパク質分解系であり、細胞の生存や機能維持に必要不可欠である。本研究により、ピレスロイド系農薬デルタメトリンの曝露により誘導される神経毒性においてはプロテアソームの活性低下、並びにミトコンドリアを基質としたマイトファジーの活性化が引き起こされ、両タンパク質分解系の不均衡状態が生じていることが初めて明らかになった。これらの成果は化学物質の神経毒性を評価する予測的なエンドポイントとして活用できると考えられる。
参考文献: Toxicol Appl Pharmacol. 2021 Nov 1;430:115723. doi:10.1016/j.taap.2021.115723
この図の拡大版 ⇒ |

|
|