創刊に当たって

実験実習機器センター専任教官
五味 知治

 「学園だより第42号」のご挨拶と重複いたしますが、昨年11月1日より佐々木和男先生の後任として実験実習機器センターの専任教官を務めております。私自身は非力ではありますが、熟練した5名の専門職員と共に、皆さんが利用しやすい機器センター作りに努力したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。 ご存知のように本センター全体の運営に関しては「運営委員会」で審議され、機器の管理と運用は利用者会議である各「部会」に任されておりますので実際上の私の役割は、利用者あるいは部会と運営委員会との連絡係であると考えております。どこに問い合せたらよいのか分らない場合、あるいは不満や要望等がある場合にもお気軽に声を掛けていただきたいと思います。

 ところで「実験実習機器センター」は、全国のいわゆる新設医科大学(あるいは医学部)に順次設置されている省令施設で、現在その数は14になっております。他大学の場合には単学部(医学部)付属ですが、本学の場合は昭和59年に「共同利用研究施設」が発展的に改称、認可された全学共同利用施設ですので、その機器構成に他大学にはない特徴と利点とを持っております。すなわち、通常では医学系、薬学系それぞれに独特の機器が、本学では相互に利用可能となっており、学際化が進む今日のニーズを先取りしてきたわけであります。しかしながらこの体制ゆえに、一方では設備の更新や新規購入の際に不便な点もあることは否めません。複数部局が多面的に生命科学に関わっているという本学の特色と建学の精神が生かされ、機器センターが“共同研究センター”になり得るよう願っておりますが、皆様の御賛同と御協力がいただけたら幸いです。

 さて、当センターの設備・機器構成と利用方法は2年前のセンター棟の増築(中庭部分)を機に発刊された「実験実習機器センター利用案内」に記載されておりますが、その後生じた変更等につきましては、部会からのお知らせや、年一度発行される「共同利用施設情報」(学内3共同利用施設共編)によって補われております。しかしながらこれらのことを御存じない方も見受けられ、利用に当たってご迷惑をおかけしているのではないかと思います。そこで当センターでは「機器センターニュース」を随時発行して皆様に最新の情報を提供しようと考え、ここにその第1号をお届けするに至りました。実を申し上げるならば、この種の「ニュース」は既にほとんどの機器センターで発行され、全国の機器センターにも送付されております。当センターでは「共同利用施設情報」を以てこれに当ててきましたが、これらの交換は、同じ問題を抱えるセンター間の情報交換という重要な役割も果たしております。他大学からの「ニュース」は当センターのスタッフルームに整理してあります。機器利用の際のちょっとしたノウハウや投稿用写真の撮影方法等も掲載されており、センター関係以外の方のお役にも立つと思いますので、是非一度ご覧ください。当センターの「ニュース」でも、今後は「利用案内」の変更や追補だけでなく、できれば技術情報やセンターの機器を利用しての研究紹介等も掲載したいと考えております。利用者の皆様からの御投稿を期待するとともに、原稿依頼にもお伺いしたいと思いますので、よろしくお願い致します。


オンライン機器センターニュースの目次に戻る