研究室 行動生理学講座 −動物実験施設
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  高雄研究室(行動生理学・実験動物学)での受託解析および研究受託

【概要】
遺伝子改変/薬物投与など各種モデルマウスの表現型解析について 主に企業を対象に有償での研究受託を引き受けています。解析用のマウスの生産も請け負います。各種行動解析の他、各種生理指標の取得なども可能です。

ゲノム編集による遺伝子改変マウスの作出も可能です。

その他、関連する研究および動物実験に関してコンサルティングも可能です。 

実施に当たっては、協議の上で納品物や提供物の所有権、秘密保持を明確化して 共同研究契約を締結します。 相談の段階から秘密保持契約を締結することも可能です。

※大学等研究機関の方は、通常の共同研究として実施できますので別途ご相談ください。


【実施の流れ】
下記の流れで企業様等からのご依頼にお応えいたします。 ご希望に応じて、下記の流れで必要項目を指定いただき、進めさせていただきます。 お気軽にメールにてお問い合わせください。

受託内容、金額など、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合せはメールにてお願いします。 

 

必要に応じて秘密保持契約を締結し、受託希望内容を伺います。
 

 

受託希望内容に基づき、参考経費見積を提示します。 作業内容や仕様などをご確認いただき、ご検討いただきます。 

 

受託希望内容に応じて共同研究契約を締結いたします。 納品物や提供物の所有権、秘密保持などを明確化します。
納品物や提供物の所有権の全て発注者で保持する契約も可能です。

 

契約に沿って受託研究および開発を実施します。
動物実験には弊学における動物実験計画の承認が必要となります。 遺伝子組換え体を用いる場合は遺伝子組換え実験計画の承認も必要となります。
動物や試料の輸送費はご負担下さい。

成果物を納品します。 解析結果は電子データでお送りします。 遺伝子改変マウスの受け取りには受け入れ体制の整備が必要になります。
希望に応じて成果物活用のためのコンサルテーション実施も可能です。


【実施可能な行動試験】 

 No. 試験の名称 評価する行動のカテゴリ  備考
 1 一般身体所見・神経学的スクリーニング  身体的特徴・神経学的症状  
 2  ワイヤーハングテスト   筋力・平衡感覚  実験装置についてはこちら 
 3 握力テスト  筋力  実験装置についてはこちら
 4 明暗選択テスト  不安様行動・活動性  
 5 オープンフィールドテスト  活動性・不安様行動  
 6 高架式十字迷路テスト  不安様行動・活動性  
 7 ホットプレートテスト  痛覚感受性  
 8 社会的行動テスト (新奇環境下)  社会的行動・不安様行動  
 9 ローターロッドテスト  運動学習・協調運動  
10 Crawley 式 社会的行動テスト
(3-Chamber)
 社会的行動・自閉症傾向  実験装置についてはこちら 
11 聴覚性驚愕反応・プレパルス抑制テスト  感覚運動ゲーティング・驚愕反応  
12  ポーソルト強制水泳テスト   うつ様行動・学習性絶望    
(13) 尾懸垂テスト  うつ様行動・学習性絶望  
(14) ラダー歩行テスト   歩行解析・協調運動・平衡感覚・運動学習   実験には ErasmusLadder を用います
(15) ビームテスト  協調運動・平衡感覚・運動学習  実験装置についてはこちら
(16) バーンズ円形迷路テスト  参照記憶・固執傾向・作業記憶  
(17) モリス水迷路テスト  参照記憶・固執傾向・作業記憶  
(18)  T字型迷路テスト  作業記憶・参照記憶・固執傾向  
(19)  Y字型迷路テスト  作業記憶・参照記憶・固執傾向  実験装置についてはこちら
(20)  8方向放射状迷路テスト  作業記憶・参照記憶・固執傾向  
(21)  パターン弁別テスト  文脈弁別  
(22)  恐怖条件づけテスト  文脈記憶  
(23)  24時間ホームケージ社会的行動テスト  社会的行動・活動性・睡眠リズム  実験装置についてはこちら
(24)  24時間個別飼育ホームケージ活動解析  活動性・睡眠リズム  実験装置についてはこちら 
(25)  新奇性誘発摂食抑制テスト  不安様行動  

解析に必要なマウス個体数は2群で20匹ずつを標準としますが、実験の目的に応じて増減可能です。同じ実験用個体を使用して複数の試験をバッテリーとしてまとめて実施することも可能です。
上記以外にも実施可能な行動試験がありますので気軽にご相談下さい。

生理的指標としては血液検査、血圧、血流なども測定可能です。


【ゲノム編集による遺伝子改変マウス作出】
マウス胚操作技術とCRISPR-Cas9 システムを活用したゲノム編集により遺伝子改変マウスの作出が可能です。
単純ノックアウト、変異導入、長鎖ノックイン、などのマウス作出が可能です。


【必要経費・料金】
マウス行動解析は1実験につき20万円〜300万円、実験用マウス生産には別途経費が必要です。
行動実験 No. 1〜3 は基本所見セットで1実験とします (参考価格 2群 20匹ずつの実施で 20万円)。No. 1〜12 + (22) は標準的行動テストバッテリーとなります (参考価格 2群 20匹ずつの実施で 600万円)。行動テストバッテリーについては高雄らが執筆した脳科学辞典の同項目をご参照ください。
実験実施のための人材が派遣される場合は割引が可能です。
論文発表や特許出願を共同で行う場合は別途ご相談下さい。

ゲノム編集による遺伝子改変マウスは1系統 65万円〜300万円、導入しようとする変異によって費用が変わります。詳しくはご相談下さい。
納品はF0個体から産まれたマウス生体となります。 遺伝子型判定プロトコルもお渡しできます。

料金等を共同研究経費として支払う場合は経費の30%を間接経費として大学に納める必要があります。奨学寄付金として納めることも可能ですがその場合は総額の5%を事務手数料として大学に支払う必要があります。これらを組み合わせることも可能です。

コンサルテーションの料金は1回につき5万円〜 となります。
事前相談のプレコンサルテーションは無料ですのでお気軽にご相談下さい。


連絡先:takao [at] cts.u-toyama.ac.jp