平成23年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト
遺伝子研究を体験してみよう!−オープンラボ2011とやま−

ねらい
  • 本講座は、本学の中期計画「地域の高校と連携した公開授業や小中学生を対象にした小中学生講座を開設し、地域の教育機関との連携を推進する」に基づき、富山県内の高等学校の生徒に探究的な学習の機会を提供し、科学的な見方や考え方を育むことをねらいとする。
  • 本講座による探究的学習活動を体験することにより、生命科学分野への興味・関心の高揚と科学への知的好奇心や探究心の醸成、並びに生徒の進路意識やその後の職業選択についての啓発を期待する。
  • また、生徒が実際に大学の研究に利用されている最先端機器に触れたり、教職員や学生と身近に接したりすることにより、知による豊かな社会の創成を目指す富山大学の使命と役割について広く理解してもらうきっかけとし、地域社会に支えられた大学創りの礎の一つとする。
実施日 平成23年8月2日(火)、3日(水)
会 場 富山大学杉谷キャンパス
生命科学先端研究センター遺伝子実験施設
参加者 富山県立魚津高等学校 生徒8名
富山県立砺波高等学校 生徒9名
講 師 田渕圭章(生命科学先端研究センター遺伝子実験施設長)
高崎一朗(生命科学先端研究センター助教)
T A 石黒尋保(大学院医学薬学教育部)
小林聡子(大学院医学薬学教育部)
二谷章大(大学院医学薬学教育部)
玉井泰光(大学院医学薬学教育部)
菅原有希(大学院医学薬学教育部)
目 的 大腸菌や高等動物の培養細胞にクラゲ由来のGFP(Green Fluorescent Protein)遺伝子を導入する遺伝子組換え実験を行い、大腸菌や細胞の取扱い操作及び遺伝子組換え実験を理解する。
内 容
  • クラゲの蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を大腸菌と哺乳類の培養細胞に導入する。
  • 種々の条件下で一晩培養したGFP遺伝子導入の大腸菌を観察する。
  • 上記で操作した大腸菌について紫外線照射装置を用いてGFPタンパク質の発現の確認を行い、次に蛍光顕微鏡を用いて哺乳類の培養細胞に導入されたGFPタンパク質の発現の評価を行う。
  • また、ポストゲノム研究で注目されているマイクロアレイ遺伝子発現解析法、個人の遺伝情報に基づいたテーラーメイド医療など、最近の遺伝子研究の進展や今後の生命科学研究の展望、社会的影響についても講義する。