平成22年度富山大学地域貢献事業
富山発バイオサイエンス21−身近な生命科学研究−
ねらい |
- 本事業は、本学の中期計画「地域の高校と連携した公開授業や小中学生を対象にした小中学生講座を開設し、地域の教育機関との連携を推進する」に基づき、中学校の生徒が科学を学ぶ強い動機付けとなること、及び科学の世界に対する知的好奇心と勉学への意欲を高める機会となることをねらいとし、学習活動を体験することにより、最近理科離れが指摘されている児童生徒の科学への探究心を醸成する効果を期待する。
- また、生徒が実際に大学の研究に利用されている最先端機器に触れたり、教職員や学生と身近に接したりすることにより、知による豊かな社会の創成を目指す富山大学の使命と役割について広く理解してもらうきっかけとし、地域社会に支えられた大学創りの礎の一つとする。
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実施日 |
平成22年12月14日(火) 午前9時30分から午後3時 |
会 場 |
富山大学杉谷キャンパス
生命科学先端研究センター
○動物実験施設(講座A)
○分子・構造解析施設(講座B)
○遺伝子実験施設(講座C)
○アイソトープ実験施設(講座D)
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参加者 |
射水市立奈古中学校2年生 72名 |
講座A |
テーマ |
生きものと生物学に触れてみよう |
講 師 |
西園啓文(生命科学先端研究センター助教) |
T A |
北村 亮(大学院医学薬学教育部)
桑園 崇(大学院医学薬学教育部)
下田倫子(大学院医学薬学教育部)
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目 的 |
- 今日の日常生活や学校の授業などにおいて生きもの(特に動物)と接する機会が薄れていることから、2つの実験を通して、生きものに対する感覚・感情を具体的に実感・理解する。
- 実習体験を通して生命の尊厳、生きものへのいたわりを一層醸成させ、さらに生命科学への興味・関心の一燈になることを目的とする。
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内 容 |
- 生徒が実際に3種類のマウスに触れて観察し、それぞれのマウスの違いについて考える。
- 液体窒素中に生花などを入れ、「細胞が凍る」という現象を体験後、液体窒素中に保存されているマウス精子を解凍して、動き出すかどうかを観察する。
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講座B |
テーマ |
顕微鏡の不思議 |
講 師 |
五味知治(生命科学先端研究センター准教授) |
T A |
下田恵理(大学院医学薬学教育部)
長田愛子(大学院医学薬学教育部)
赤池宗輔(大学院医学薬学教育部)
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目 的 |
- 伝染病などの究明で人類に多大な貢献をした顕微鏡を身近な材料で自作し、その原理や発展の歴史などを理解する。
- 生命科学研究に利用されている各種顕微鏡を用いて、日常見ることのできない生物の形態や不思議な世界を観察する機会を提供し、生命科学への興味を喚起することを目的とする。
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内 容 |
- 17世紀にオランダのレーウェンフックが考案したガラス玉顕微鏡を身近な材料で作製し、口腔粘膜や毛髪、花粉などを観察する。
- 同じ標本を光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察する。
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講座C |
テーマ |
遺伝子研究への招待 |
講 師 |
田渕圭章(生命科学先端研究センター准教授)
高崎一朗(生命科学先端研究センター助教)
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T A |
小林聡子(薬学部)
石黒尋保(薬学部)
二谷章大(薬学部)
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目 的 |
- 学などで日常的に行われている細胞や遺伝子レベルの実験を生命科学研究に利用されている技術や機器を用いて行い、遺伝子や細胞について理解を深める。
- これら科学技術が日常生活に深く関わっていることを理解させ、遺伝子やこれに関連した生命科学に興味・関心を持たせることを目的とする。
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内 容 |
- 哺乳類の細胞にGFP遺伝子を導入する実験を行う。
- 蛍光顕微鏡を用いてGFPが発現した「緑色に光る細胞」を観察する。
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講座D |
テーマ |
身近な自然放射線 |
講 師 |
庄司美樹(生命科学先端研究センター准教授) |
T A |
東野和直(大学院医学薬学教育部)
深沢力也(大学院医学薬学教育部)
大貫理沙(薬学部)
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目 的 |
- 放射線について科学的に学習する機会が少ない中学生に対し、身の回りにある自然放射線を霧箱を用いて視覚化することにより、放射線に対する具体的なイメージを形成させる。
- 放射線が科学の発展に貢献していることを理解させ、自然科学への興味・関心を高めることを目的とする。
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内 容 |
- 身近にあるものから放出される自然放射線をGMサーベイメータで測定する。
- 各自で霧箱を作製し、自然放射線を視覚的に観察する。
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