平成15年度 文部科学省 大学等地域開放特別事業
「大学Jr.サイエンス&ものづくり」
ときめき体感 不思議から始まるサイエンス

実施報告



開催日時: 平成15年11月15日(土)午前9時〜午後4時
会  場 富山医科薬科大学 実験実習機器センター
参加人数: 中学生 25名
趣  旨:  本事業は、平成14年度からの学校完全五日制の実施に向け、文部科学省(現)が平成11年度から始めた「大学開放子どもプラン」を組み替えて実施する「大学Jr.サイエンス&ものづくり」の一企画で、近年の青少年の「理科離れ・ものづくり離れ」対策の一環として、大学等の施設を開放して体験活動の場を提供する事業である。
 本学においては平成11年度より実施しているが、本年度は13、14年度に引き続き実験実習機器センターが担当し、地域社会に開かれた大学として、当センターの充実した施設・設備を公開し、中学生に大学ならではの大型機器に触れてもらい、また中学校の理科室ではできない実習を通して、科学の世界の面白さや楽しさを体感して貰うことを目的として実施した。
実施状況:  始めに富山出身の田中耕一氏のノーベル化学賞に関する逸話を含めた副学長の科学講話を聴き、センターの設備見学と次の4題の実習を体験した。大学で実際に使用されている設備を使った初めての体験に、参加者は熱心に取り組んでいた。
  1. ノーベル化学賞の世界に触れる!
  2. 電子顕微鏡で見るミクロの世界
  3. 大型機器で漢方薬を分析しよう
  4. マイナス200℃の世界を体験しよう!
 終了後の感想では、「学校ではできない実験ができて楽しかった。」の他、「漢方薬を作ってみたい。」や「医療機器にも触れてみたい。」との声も聞くことができた。当日は新聞社の取材を受け、翌朝の新聞に掲載された。


(当日のスナップ写真)
開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道
開催案内| |生涯学習・公開講座等のページ| |実験実習機器センター




開講式
写真:副学長講話
竹口副学長による開講式での講話


開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道




ノーベル化学賞の世界に触れる!
写真:実習の様子
 富山市出身で、2002年ノーベル化学賞受賞者である田中耕一さんの考案を応用した最新型質量分析装置で、ペプチドの分子量を測定した。
(ペプチド試料提供:薬学部構造生物学研究室

開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道




電子顕微鏡で見るミクロの世界
写真:実習の様子1
写真:実習の様子2
 電界放射形走査電子顕微鏡という装置を使って、アリの体やヒトの細胞を拡大して観察した。

開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道




大型機器で漢方薬を分析しよう
写真:実習の様子1
写真:生薬の観察 写真:実習の様子2
 本物の生薬資料を観察し、質量分析装置を使って漢方薬成分を分析した。
(生薬資料提供:和漢薬研究所薬効解析センター

開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道
<



マイナス200℃の世界を体験しよう!
初めて見る「液体の窒素」を使った実験です。
バラ バナナ
テレビで見たことのある実験(バラはパリパリと砕け、凍ったバナナで釘が打てる)

呼気、炭酸ガス、酸素、エタノールを冷却し、「気体・液体・個体」について考えた。
呼気の液化 ドライアイス
呼気の液化 炭酸ガスから
ドライアイス

針金を液体窒素で冷やすと電気抵抗が下がることを知り、超伝導現象も観察した。
写真:個別実験 写真:磁石の浮遊
マイスナー効果により、超伝導物質の上に磁石が浮遊する。


開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道




閉講式
写真:センター長閉講あいさつ 写真:修了証の授与
尾崎宏基センター長による閉講のあいさつと修了証の授与
集合写真
感想を書き、最後に集合写真を撮って無事終了。


開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道




 当日の様子が新聞に掲載されました。
新聞社掲 載備 考
北日本新聞H15.11.16 朝刊写真付き
朝日新聞H15.11.16 朝刊写真付き


開講式ノーベル化学賞電子顕微鏡の世界大型機器で漢方薬マイナス200℃閉講式| |新聞報道
開催案内| |生涯学習・公開講座等のページ| |実験実習機器センター