平成13年度 文部科学省 大学等地域開放特別事業

来て 見て 触って 最先端科学の世界を!

来て 見て 触って 最先端科学の世界を!

実施報告



開催日時:平成13年10月27日(土)午前9時〜午後4時
会  場: 富山医科薬科大学 実験実習機器センター
参加人数:25名(中学生:23名,保護者:2名)
概  要:  本事業は、平成14年度からの学校完全五日制の実施に向け、文部省(当時)が平成11年度から始めた「大学子ども開放プラン」の一つで、学校休業日に大学等の施設を開放して体験活動をしてもらう事業である。
 本年度は実験実習機器センターが担当し、地域社会に開かれた大学として、当センターの充実した施設・設備・機能を積極的に公開し、中学生に大学ならではの最先端機器に触れてもらい、また以下の実験を通して、教科書では学べない科学の世界の面白さや楽しさを体験してもらうことを目的として実施した。
実施状況:  始めに副学長の講話の後、センターの設備を見学した。実習では班に分かれ、次の5題の実習を体験した。大学で実際に使用されている設備を使った初めての体験に、参加者は熱心に取り組んでいた。
  1. チョット変わったインターネット探索
  2. コーヒーは薬だった?大型機器で調べる分子の構造
  3. 電子顕微鏡で見る超ミクロな世界
  4. 果物で電気が!人間が電池に?
  5. 体感!極低温の神秘 超伝導の不思議な世界
 終了後の感想では、「学校ではできないことを体験できたので良かった。」の他、「超伝電物質に非常に興味を持ちました。大学へ行って研究したい。」等の予想以上の声も聞くことができた。開催の様子は当日のテレビニュースでも放映され、また翌日の地元新聞にも掲載された。


(当日のスナップ写真)
開講式インターネット大型機器で分子構造電子顕微鏡の世界果物電池・人間電池極低温と超伝導閉講式
開催案内| |生涯学習・公開講座等のページ| |実験実習機器センター


開講式

photo00
本田副学長による開講式での講話




実習1 チョット変わったインターネット探索

Internet
GenomeNet bDNA MbMov
医薬大探索をした後、研究者と同じデータベースを使って、遺伝子や蛋白質の立体構造を観察した。
高峰譲吉博士ゆかりのタカアミラーゼも検索した。 (図は、B-DNA と ミオグロビン)



実習2 コーヒーは薬だった?大型機器で調べる分子の構造

NMR MS
核磁気共鳴装置の超伝導磁石の威力を実感。 質量分析装置でカフェインの構造を調べた。



実習3 電子顕微鏡で見る超ミクロな世界

SEM sem&ant
電界放射形走査電子顕微鏡という装置を使って、蟻(アリ)の体やヒトの細胞を拡大して観察した。



実習4 果物で電気が!人間が電池に?

fruit battery
果物に銅板と亜鉛版を挿して電極にし、IC メロディーを鳴らして、電池の仕組みを考えた。
human battery
アルミ鍋とステンレスのスプーンを交互に持って直列に繋ぎ、人間電池を体験した。




実習5 体感!極低温の神秘 超伝導の不思議な世界

初めて見る「液体の窒素」を使った実験です。
frozen rose frozen banana
凍った花びらははパリパリと砕けた。 バナナも凍ると釘が打てる。
balloon bubble
液体窒素で風船を冷やしたり、凍ったシャボン玉を作り、「気体・液体・個体」について考えた。
酸素を液化して、美しい青色とその磁性も観察した。
meissner effect
針金を液体窒素で冷やすと電気抵抗が下がることを知り、
冷やした超伝導物質の上に磁石が浮遊する(完全反磁性)のも観察した。




閉講式

impressions certificate
感想を書いてから、一人一人に修了証の授与
taking photo
最後に集合写真を撮って、無事終了。


開講式インターネット大型機器で分子構造電子顕微鏡の世界果物電池・人間電池極低温と超伝導閉講式
開催案内| |生涯学習・公開講座等のページ| |実験実習機器センター