平成12年度大学等地域開放特別事業
遺伝子研究への招待
ヒトの培養細胞の観察と DNA の調製
実験の概要について
今回の実習では、代表的なヒトの培養細胞を顕微鏡で観察し、その後に細胞を取り出して、ここからゲノム DNA(註1)を調製します。
最近、ヒトの全遺伝子の塩基配列(註2)の決定や、遺伝子を使った病気の診断などが行われていますが、これらの場合も同じような方法でゲノム DNA を調製して研究や検査が行われています。
(註1)ヒトの細胞や体を作る遺伝子である DNA の総体
(註2)アデニン[A]、グアニン[G]、シトシン[C]、チミン[T] の4種の並び
おもな実験内容は次の通りです。
- ヒトの培養細胞を観察する。
- ヒトの培養細胞を取り出す。
- 細胞から DNA を取り出す。
- 取り出した DNA の量を求める。
- 取り出した DNA を電気泳動で分離する。
- DNA を蛍光色素で染めて観察する。
実習では、普段みなさんが扱っている量よりもずっと微量な(1 ml の 100 分の 1、または 1000 分の 1 という)試薬を量り取る必要があります。
また、培養細胞のための無菌操作(雑菌が入らないような条件での研究、操作)も体験します。
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ページ作成責任 富山医科薬科大学実験実習機器センター 五味知治