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MALDI-TOF/MS
マトリックス支援レーザー脱離イオン化方式飛行時間型質量分析装置(MALDI-TOF/MS)
(ブルカー ダルトニクス autoflex-T1)
平成24年4月17日
autoflex 本体の高電圧ユニットの老朽化により、Polarity の切換え指令に速やかに追随しなくなっています。
ネガティブモードでの使用は高電圧ユニットへの負荷が大きいので、今後は、ネガティブモードの使用後は、ポジティブモードに戻してから終了して下さい。
モード切替え等の詳細は「autoflexのPolarity切換えについて」(学内限定)をご覧下さい。(装置脇のフォルダにも綴ってあります。)
【用途の大要】
マトリックス支援レーザー脱離方式のイオン化(MALDI)機構と飛行時間型(TOF)質量分析計(MS)の組み合わせにより物質の質量を測定する装置で、生体高分子の解析に適します。
リニア方式(蛋白質に適す)とリフレクトロン方式(ペプチドに適す)に対応しており、後者を利用して、イオン化後分解(PSD)物の質量分析(MS/MS モード)を行うことができるため、ペプチドの配列解析も可能です。
また、ペプチド・マス・フィンガープリント(PMF;タンパク質を消化したペプチド混合物のマスパターン)法などに基づくデータベース検索機能等によるタンパク質同定の支援機能を有します。
【仕 様】
- 本体
- イオン化方式:マトリックス支援レーザー脱離方式(MALDI)
- 質量分析計:リニア/リフレクトロン飛行時間型(TOF)
- 質量上限:300KDa 以上(リニア)
- 測定精度:50ppm(外部標準),10ppm(内部標準)
- 分解能:>18,000(半値幅;M/ΔM)[おおよそ、18,000 で1マスの分解能]
- 感度:50 amol[電気泳動ゲルの銀染色レベルでの解析可]
- レーザー光源:N2レーザー(337nm,3ns パルス,N2充填方式,1億回照射)
- PSD 解析:マルチショット自動結合
- 試料盤(ターゲット)
- 試料数・形状:96, 384, 1,536 試料マイクロプレート(12×8cm)型
- アルミ合金,ステンレス(±表面加工),AnchorChip(濃縮機能付き)等
- 制御・解析部
- コンピュータ:汎用 PC(Windows 7 pro)
- ソフトウェア:flexControl(測定),flexAnalysis(解析),MS-Biotools(検索エンジン MASCOT とリンクしたプロテオミクス支援ツール)等
【使用方法と注意】
- 「予約システム」で予約して使用してください。
- 説明会に出席した研究室の使用を認めます。
その他の研究室の使用については、講習を行いますので、管理担当者にご相談下さい。
- 試料盤導入前の真空度を、必ず使用簿に記載願います。
正常値で無い場合は、すみやかに管理担当者にご連絡下さい。
- 「ほこり」の侵入を防ぐため、試料盤(サンプルターゲット)の出し入れはすみやかに行って下さい。
- 測定モードは、ポジティブモードを標準とします。(4/17/2012 より)
ネガティブモードで使用した後は、ポジティブモードのメソッドファイル(RP_, LP_)を読み込んでから終了して下さい。
測定前後で最低2分ずつの待機時間が必要になりますが、装置の保守のために、ご理解とご協力をお願いします。
詳細は「autoflexのPolarity切換えについて」(autoflex-polarity2012.pdf 348KB,学内限定)を参照下さい。
- 使用する USB メモリは、必ず、事前に、同じフロアの分光分析室(2)に設置の専用PCでウイルスチェックして下さい。
【利用料金】
- 予算振替で徴収します。
「料金表」(学内限定)参照
【管理担当】
暫定改訂(5/9/2014)
生命科学先端研究支援ユニット 分子・構造解析施設(旧実験実習機器センター)