平成6年8月1日より実験実習機器センター長となりすでに1年近くを経過しました。この間に前センター長から引き継いだ部門・部会再編成とセンターの部屋の鍵のカードロックシステム化がほぼ達成されました。部門・部会の再編成は生化学系部門の新設を中心として進めてきましたが、新たに遺伝子実験施設ができたことでさらに実験実習機器センターの部門・部会の組代えが検討される時期かも知れません。生化学部門に設置された多数の新しい機器も、幹事の平賀先生を中心として、多くの方々の協力に依り順調に運転が開始され、利用者も増えております。
平成6年 11 月 18 日(金)に福井医科大学が当番校となり第 12 回国立大学付属実験実習センター長会議が開かれ、医科大学と大学医学部の 15 機器センターのセンター長、専任教官と技官等 54 名の出席がありました。本学からは私と、五味副センター長及び森腰技官が出席しました。 会議では、1)実験実習機器センターの教職員の整備について、2)技術職員の組織化と待遇改善について、3)ネットワークの積極的利用について、活発な討論が行われました。1)では機器のセンターへの新しい機器の導入により現在のスタッフの負担が極端に増大しており定員の増加が切に望まれること、そして新しい時代のニーズに応じたサービスが必要なことから若いスタッフの参加が必要であることが確認されました。こうした見地から時代の要請に答えることができる実験実習機器センターを構築するために、新たな教官の増員と技術職員の定員配置を要望していくことが合意されました。2)に関しては技術職員の待遇改善をはかるためには組織化の推進が検討され、秋田大学と他のいくつかの大学ではすでに実施されていることが報告されました。先端技術の進歩に対応するために技術職員の努力に応じた地位の向上と待遇に関して現状を打破するため、国立大学協会において推進されている技術職員への専門行政職俸給表適用の早期実現とその実現までの間に、現行の俸給表のなかでの種々の待遇改善を要望していくこととなりました。これらの要望は平成7年度の第59回国立大学医学部長会議に15大学機器センター長の連名で、当番校の福井医科大学より要望書が提出され、同会議に協議を依頼することとなりました。医薬大ではこの問題に関して研究協力課において、独自の組織化が行われており、今後他大学の変化を見守り乍ら慎重に対応して行く必要があると思います。