開設から半年を経て

コンピュータ・ラボ部会幹事
谷村 たけ徳

 コンピュータ・ラボが五月にサービスを開始してからほぼ半年になる。
 初めにまず利用者の各位にお礼を申し上げたいと思うのは一週7日、一日24時間利用可能である体制を維持するための基本的な決まりを変更しなければならないような事態は幸い起こらなかったことである。勿論完全にスムースに運営された訳ではなく御不便をおかけしたこともあったが、関係者の御協力、御理解を得て基本的運営方針は変更する必要までには至らなかった。
 そして9月末現在では登録利用者は 300 名に近く、累積利用人数は 2,100 名にのぼり吉井前薬学部長が筆者にこの計画の推進を求められたときの目的の達成は進行しつつあるといえる。このような状況は利用者各位の御協力が勿論基本であるとしても、この間、管理運営の中心として御努力された副センター長の五味助教授の御力無しには出来なかったことである。また、機器選定の時から御尽力戴きカリキュラムにも積極的に取り入れて戴いている数学の笹野助教授のお力添えも極めて大きいものがあった。

 以上のような経過で半年が過ぎたがこれからの問題は利用者の馴れにより利用規則が尊重されなくなることである。そこで蛇足ではあるがコンピュータ・ラボの目的をもう一度振り返ってみたい。
 最近の大学のカリキュラムの大綱化の目的にもあるように情報処理に関する基礎的な知識と技術および外国語能力の充実と改善が重視されており、前者について取り合えずということで始まったのがコンピュータ・ラボである。従って、英語、日本語に対する対応がよく、利用頻度の高い文具に相当するハードウエアを準備し、ソフトウエアは基本的なもの以外は使用を目的とするよりも、ソフトウエアのライブラリーとして、購入して使用する前の段階として試用できるように多種類を準備してある。また、対象は電子計算機を専門としない一般の学生研究者である。このためにできるだけ自由な利用環境を準備することを心がけ一応スムースに利用されているようである。
 この自由な利用環境を守るためにも、改めてこのラボの設立の目的に沿って利用規則を尊重して戴くとともに、一層の利用しやすいラボをつくるための御提言を戴ければ運営の指針としていきたいと考えている。


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