
遺伝子実験施設で使用できる機器 |
遺伝子実験施設では、平成14年1月にマイクロアレイスキャナー(ScanArray Lite, Packard BioChip Technologies)、同年8月にGeneChip(R)解析システム(Affymetrix)が設置されました。これらの機器により、スタンフォードタイプとGeneChip(R)タイプのマイクロアレイの両方の解析が可能となっています。 |
遺伝子実験施設で使用できるソフトウエア |
マイクロアレイ実験の解析のためのソフトウエアとして、平成17年6月にクラスター解析ソフトウエアGeneSpring (Agilent Technologies)、同年11月にパスウエイ解析ソフトウエアIngenuity Pathways Analysis tools (Ingenuity Systems)を導入しました。これらのソフトウエアを用いることで、マイクロアレイで得られた結果を効率よく解析できるようになりました。 |
マイクロアレイデータの登録と公開のお願い |
上記のごとく、マイクロアレイ実験が普遍化し、論文における本実験手法の利用が急激に増加しました。一方、論文の紙面のスペースは限られており、本手法から得られる情報を紙面に全て掲載するのは非常に困難です。これを解決するために、雑誌のHP上にsupplement dataとしてその情報を記載されるケースを多く見かけます。情報量がさらに多い場合は、遺伝子発現データベースに発現解析データを登録するという方法があります。また、論文によっては、これが義務化されている場合もあります。皆さんよく御存知のNCBIには、研究論文、遺伝子等データベースに加えて、遺伝子発現データベースがあり(GEO: Gene Expression Omnibus; http://www.ncbi.nlm.nih.gov/geo/index.cgi)、世界中からデータが登録され、その登録数は日々増加しています。我々は、本分野設置のGeneChip?システムと発現解析ソフトウエアを用いて、種々の網羅的遺伝子発現解析を行ないました。その全ての詳細なデータはGEOに登録しました (→Microarray data)。
遺伝子実験施設では、マイクロアレイ実験に関する講習会や情報の提供をタイムリーに行って行きたいと考えています。これらの利用を今後とも宜しくお願い致します。また、本施設の機器やソフトウエアを用いて研究を行なわれた場合には、マイクロアレイデータの登録をお願い致します。現在、登録数は7実験と少ないですが、今後、その数を増やしていきたいと考えております。御協力宜しくお願い致します。 |