副学長
実験実習機器センターは、昭和54年に学内措置の共同利用施設としてスタートし、昭和59年に省令施設として認可され今日に至っておりますが、「利用案内」については、昭和56年に他大学に先駆けて作成されたと伺っています。その後、設備や機器の充実や実験実習機器棟の新設などを機に何度か改訂版が出されているようですが、この度は時流に則り、体裁をB5版からA4版に一新した「利用案内」が発行され、手許に届けられました。今回の「利用案内」は、今後の部分改訂に迅速に対応するため、すべてセンター職員の手作業で編集されており、内容もカラー写真が豊富で読みやすく、各機器の配置図もあり、利用しやすいような工夫が随所に見受けられます。私も以前、放射性同位元素実験施設長の時に「利用の手引」を発行いたしましたが、編集等なかなか大変な事業であったことを思い出します。
今日、改革の嵐は国立大学においても例外ではなく、本学ではむしろ積極的に取り組んでいるところであります。実験実習機器センターにおいても、これらの時代の要請に対応しつつ、大学における教育研究に貢献していただきたいと思います。人員不足等の問題もありましょうが、技術職員の待遇改善等議論されている昨今でもあり、センター職員の益々のご健闘を望むところであります。
共同利用施設においては、利用者のモラルが大切です。利用者各位には、この「利用案内」をもとに、有効かつ円滑に機器・設備を利用され、数多くの優れた研究成果が生み出されることを期待して止まないものであります。