ユニット長挨拶

生命科学先端研究支援ユニット長
岸  裕幸

 今年度より研究推進機構研究推進総合支援センター副センター長並びに生命科学先端研究支援ユニット長を拝命しました。これまでユーザーであった立場からサービスを提供する側になり、学内また学外のユーザーの皆様に満足いただけるサービスを提供できるよう努力していく所存でございます。よろしくご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
 さて、杉谷キャンパスの生命科学先端研究支援ユニットには「動物実験施設」、「分子・構造解析施設」、「遺伝子実験施設」及び「アイソトープ実験施設」が設置されています。ユニット全体で、専任の教授2名、講師1名、助教2名が配置されており、一研究室では準備することの難しい研究スペース、高額な研究機器等を提供するのみならず、高度な研究情報を提供することで、皆様の研究のお役に立てるよう支援させていただいています。
「動物実験施設」は、施設長の高雄教授を中心に藤井助教や職員により管理・運営されており、マウスやラットなどのげっ歯類に加え、ウサギや犬などの小動物、さらにサルなどを使って研究できるスペースを提供するとともに、遺伝子改変動物の作製などのサービスや動物実験に必要な機器の提供を行っています。
「分子・構造解析施設」は、平野助教が施設長の田渕教授と連携し、管理・運営されており、学内の研究を推進・支援するために、生化学系、形態系、構造・物性解析系、細胞生物学系の各種高性能分析機器(フローサイトメーター、核磁気共鳴装置、表面プラズモン共鳴検出装置、質量分析装置、等温滴定型カロリメータ―など)を提供しており、多くの学生、研究者の皆様に利用していただいています。
「遺伝子実験施設」は、施設長の田渕教授を中心に管理・運営されており、遺伝子解析に必要な種々のシーケンサー、リアルタイムPCR装置、GeneChip遺伝子発現解析システム、シングルセル解析装置など、また細胞・分子の解析に力を発揮する共焦点レーザー顕微鏡などの最新機器を使っていただくことで研究の支援を行っています。
「アイソトープ実験施設」は、倉林講師を中心に施設長の高雄教授と連携し管理・運営されており、生命科学研究に不可欠のアイソトープを用いた実験を安全に行ってもらうために放射線安全取扱基準に準拠した作業環境(研究機器を含む)を提供するとともに、アイソトープを用いた実験を行う研究者に対し、放射線・アイソトープの基礎知識、安全取扱に関する教育訓練、アイソトープ利用技術の教育・指導と最新情報の提供を行っています。
以上、生命科学先端研究支援ユニットは、4施設がうまく連携しながら、教職員が一丸となって富山大学の研究の発展のためにその支援に取り組んでいます。施設・設備の老朽化などの対策が急務ではありますが、皆様に、ますますユニットを利用していただくことが施設及び設備の充実・更新につながります。皆様のご理解・ご協力・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
(令和3年4月記)